#410 「ガラパゴスの微振動」

前回の配信で紹介した、体験型ゲーム「ガラパゴスの微振動」。

しっかり、きっりちクリアしましたので、その感想を。

このゲーム自体の販売が2021年3月31日で終了してしまうとのことですが、ゲーム自体は4月以降もプレイできるそうなので、ストーリーに関するネタバレには抵触しないよう、ゲーム体験として面白かったよという話をしています。

以下、配信の中では話せなかった補足としての感想を書いておきます。

2005年に高校三年生である主人公の人生を改変する、ということがゲームの目的になるわけですが、当時高校三年生だった人たちは、現在では30代半ばになっているわけですが、当時の文化についてちょっと触れられてるシーンがあったので、その時代を生きた人には刺さる青春群像なのかなと思いました。

僕自身はそれよりも年上のおじさんなので、作中に出てくる「ゴイステ(GOING STEADY)」や峯田和伸、銀杏BOYZは、ちょっと世代が違うので知らないんですよね。

青春時代をテーマにした物語でおじさんたちに活力を与えるエンターテイメントとして作られている作品なのに、すでに自分自身はそのターゲットになるおじさんでもないんだ…、と年寄りになってしまった感を少し感じてしまって、少々寂しくなりもしましたが、冴えない青春時代を送っていた身としては、「あのときああしていればもしかして…」の感じはすごくわかります。

まあ、実際に未来からの過去改変行為があったとして、当時の僕はそれに影響を受けて行動に移せたかというと疑問ですが、この物語の主人公の磯部君は、友達のいない、うだつのあがらないオタクとして描かれてる割には結構行動派なんですよね。ガッツがある。

プレイヤーである我々が過去へ介入がきっかけで、磯部君は行動し始めるのですが、これは結局、自分の人生を変えるには自分が行動するしかないという、ひとつの真実であり回答であるわけで、あらためて真っ当であり、そうだよなあとは思います。なので磯部君の行動派見習いたい。

とはいえ、もうひとつの真実として、やはり他者からの手助け…誰かから手を差し伸べられなければ、きっかけは生まれないということでもあるよな…とも思い、実際、プレイヤーである我々がきっかけを与えなければ磯部君の人生は冴えないままだったわけで…。

「自分の人生を切り開いて生きる」ことは自分一人の力では為し得ないことでもあるよなとも思い、僕自身は特にイカした人生を歩んでいるわけではありませんが、今現在の自分自身が、自分でいられるのは、自分に関わってきてくれた人たちがいるからだよな…すべての人たちに感謝!
…とふいに思ってしまいました。

なんでそんなことを思ったのかというと、最近、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を観に行ったからってのもあるんですけど。(次回の配信は「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」になると思います。)

なんせ、おじさんになってしまった今でも、活動エネルギーは失いたくないなあと思った次第で、「ガラパゴスの微振動」は、明日も頑張って生きようと思えるいいゲームだったと思います。

【サワダシンヤ × ヨメ】

「ガラパゴスの微振動」公式サイト

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