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強さを追い求める者たちが滑稽に見えてしまうほど、強さに興味が無いものが強いという悲哀。

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「強く無さそうなヤツが実は強かった」というのはよくある設定ですが、「強く無さそうなヤツが実は圧倒的に強かった」というのはあまりない気がします。
作中のツヨシは格闘技に関しての能力が非常に高く、文字通り無敵です。
どんな敵が現れても決して負けること無く、ピンチになることすらありません。本当にカンタンに倒してしまいます。
作中外の神の視点で見ると、その物語構成はもう絶対的に決まってしまっているものなので、ツヨシに挑もうとする様々な格闘家の新年や価値観、人生背景すべては「フリ」なんですよね。
「このキャラクター、なんかいろいろ言ってるけど…どうせ負けるんだろうなあ〜」→そうなります。
なのですべてが滑稽に見える、というコメディ作品なのですが、設定としてツヨシ自身は特に強さに対しての欲求がありません。
なんか知らんけど、毎日のように誰かが挑んでくるので仕方なく戦っているだけで、強さの先に何かしらのゴールがあるわけではありません。
もう一度言いますと、この作品は、そんな人間にカンタンにやられてしまう者たちを見て笑うというコメディ作品なのですが、結構、人間の描かれ方がしっかりとしているので、なんだか見ていて悲しくなってくるんですね。
なんていうか、どれだけがんばっても、かなわないものってあるんだな、っていう。
そんな悲哀すら笑ってしまおうというブルースな作品なのかもしれません。
【サワダシンヤ × ヨメ】