#413 「天気の子」

「天気の子」を観て感じる気恥ずかしさとコレコレェ!!感。

映画『天気の子』スペシャル予報

初めて新海誠監督を知ったのは「ほしこのこえ」でしたが、当時はSFをベースに青春ラブロマンスをやっていることや、少ししんみりと悲しくなるようなストーリーだとか、ちょっぴり「トップをねらえ」のような設定があるとか、そういう作品のもつ雰囲気がとても好きで、これを一人で作ったのはふつうにすごい!と、一気にファンになったように思います。

#040 「ほしのこえ」
自分の想像の世界が、自らの力だけで形作られる理想型、それが「ほしのこえ」。 たったひとりのマンパワーで生み出された傑作、「ほしのこえ」について今回は語ります。 「自分の想像した物語の表現を全部自分で作り上げる」って、すべての創作している人たちの夢のひとつだと思いま...

僕は勝手に、「ほしのこえ」のような、SFを軸にした世界観や設定の上に、ラブロマンスが乗っているようなテイストの作品を今後も発表し続けるものだと思っていたのですが、「雲のむこう、約束の場所」を観たときに、なんか違う、と思い、「秒速5センチメートル」で、SFは手段であり、ラブロマンスの方が主だったのだ、と新海監督の作風を勘違いしていることに気づきました。

正直、僕にとって新海監督の描くラブロマンスは、それ単体で見ると非常に気恥ずかしくなってしまうもので、なかなか直視しにくいものでもあります。

それは、自分自身がまだ未成熟な年頃だったときに持っていた、独りよがりな都合のいい欲求や願望を、第三者に「おまえこんな時あったよな」と、見せつけられているような気持ちになるからなのですが、まあ、自分自身が通ってきた道なので、観ていて登場人物に共感はできるんですね。なので嫌いでは無い。

そんな個人的な理由で、新海監督の作品は毎回、「観たくないけど観たい」みたいな、変なジレンマを持ちながら観ています。

前作の「君の名は」は、どこかそういう未成熟性が昇華されたような気がしていましたが、今作の「天気の子」は以前の新海監督テイストに戻っているような気がしました。

#309 「君の名は。」
「新海作品」は「君の名は」で脱童貞した。 物語の話はしてません。あらかじめご了承ください。 じゃあ、なんの話をしてるのかというと、童貞臭とは何なのかという話をしています。 ええ、なんじゃそら、ですよね。存じております。 まだ10代の未成熟な若者だったあ...

でもその時にまた勘違いをしていることに気づいたのです。「最初からずっとこういう作風だったやん。」と。

そしてそれをどこか待ち望んでいたことにも気づくのです。

今回はそういう話。「君の名は」で新海作品に初めて触れた人は、過去の作品を全部見た方がいいと思います。

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